月に問う
「そういえば、銀チャン?マジ恋してるんだって?慧クンから聞いたよ!」




詩帆は頬杖を付き、俺をみてニッコリ笑っている。




詩帆の言葉にドキッとしてしまった…




「ところで銀チャンが好きになった子ってどんな子?」


『どんな奴でも関係ねぇだろ…』




今まで適当にヤッて来た俺にとって、好きになった女の事を他の女になんて知られたくないのが現状…




「うわぁ…、銀チャン冷た〜い!」




詩帆は両手で顔を覆い、「え〜ん」泣くマネをしている。




「あ〜ぁ、泣かせちゃった!」




慧心までも詩帆に合わせて俺をからかって遊んでやがる…




はぁ…




面倒臭そうにため息をついて何気なく入口に目をやると…




グッドタイミングと言うかバッドタイミングと言うかY高の制服を着た、ばっちりメイクの女達5人が入って来た。




その女達の中に一人だけノーメイクで雰囲気が違った女がいる事に気付いた。




その女をよく見ると俺が恋してる、愛しいあの子だった。




俺達の存在に気付かないようで案内された席に座り、学校の話しで盛り上がっていた。




その中の1人が話題を変え、その話題につい耳が大きくなってしまった。


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