月に問う
でも、その顔はすげぇキレイで…




ずけぇ愛しくて…




気付けば、美月チャンを引き寄せ腕の中に包み込んだ。




「ぎっ、銀河クン?」


『少しこのままでいさせて…。』




俺の突然の行動に美月チャンはびっくりした声を出したが、ゆっくり頷きそっと俺の胸に顔をうずめた。




今までも女の泣き顔は見て来たけど、なんとも思わなかった。




なのに美月チャンの泣き顔を見てたらなんでかわかんねぇけど、胸がズキッと痛んですげぇ切なくなった…




それに、今までこんな風に女を腕の中で抱きしめた事なんてなかった。




ヤルだけヤッたら、すぐに帰るだけだったし…




こんなにも華奢で強く抱きしめたら、壊れてしまいそうな体をしているなんて改めて気付かされた。




好きな女をこんな風に抱きしめる事になるなんて…




ヤバイ…




すげぇ…




うれしい…




周りにいる香水臭い女とは違い、美月チャンはほのかに甘い香りがして優しい気持ちにさせてくれる。




やっぱり、俺…




美月チャンの事、諦められねぇわ。




すげぇ、好きでたまんねぇ。




美月チャンを抱きしめたまま夜空を見上げると月が俺達を見下ろしていた。


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