あたしのご近所さん。
どんな家なんだろうなあ?きっと高くはないけど安くないマンションで…
先生、猫の話をよくするから猫を飼っていて…

楽しい妄想はいつまでもつきない。

「あの車、知り合いかい?」

タクシーの運転手が聞いた。

「えぇ、まぁ…」


そういえばあたしが好きになったのは入学式の時だったなぁ。




桜の中に─────────先生がいた。




「美紀!!待ってよ!」


あたしはピンク色の道を走っていた。
美紀は聞こえてないのかどんどん遠くなっていく。

足が絡まりそう…

予想は的中していて石につまずいた。


「きゃ!!」


ドサッ!

< 127 / 228 >

この作品をシェア

pagetop