♥兄恋♥
「うーん」

「俺ちょっと行ってくる!」

「どこに?」

「店が決まったら電話しろ!」

「わかった」


それだけいってあたしと翔樹くんは残された。

「僕、どんな食べ物があるか見に行きたい」

「いいよ。」

「乃愛ちゃん手つないでいい?」

「いいよ。」

翔樹くんと繋がれた手は、とても冷たかった。

「乃愛ちゃんの手あったかいね」

近くのベンチにすわった
「翔樹くん。これ。」

「なぁに?」

「あけてみて。」

「うぉーあったかーい。」

「よかった。」

「ありがとう乃愛ちゃん!」

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