眠れる階段の王子様
☆ 王子様に助けられ
桜散る四月。
春の日差しが暖かい中、
あたし高村渚は高校生になりますっ!!
ピンポ~ン
「渚!早くしてよ!!
あたし、入学当日から遅刻なんて
絶対に嫌だからねっ!」
友達の七海があたしを呼んでる。
「今行く~!!」
「あぁ!憧れの高校生活!!」
「はいはい、感動するのもいいけど、
恥ずかしいから抑えようね。」
落ちるかもと言われていた志望校
金城高等学校。
あたしが受かったなんて、
奇跡だとしか思えない……
「ほれっ!入学式始まるから
さっさと移動するよ!」
「はーい♪」