姫君諸君へ告ぐッ

ありえない日常

ピリリリリ

ピピピピピ

ジリリリリ


「うーん…」

複数の目覚ましの音で目が覚める。

髪を染めてから初めて鏡の前にたった。

「結構イメージ変わるもんなんだなァ」

ひたすら驚いた。

朝の支度が整った。

「行くかッ!」

今日は張り切って学校へ向かう。 

春留さん…いや、間宮先輩と距離を縮めることができたから!


「ふにゅぅッ、宝城きゅん、私と学校行かない?」

いまいち言葉が通じなかった。

対応に戸惑った。

「えーっと…?」

「おんなじクラスのー隅田 真綾(スミダ マアヤ)だにょッ」

…変わった子だなぁ。

「あッいたいたー!宝城様ー!!」

………様!??

後ろにはクラスの女子たちが待っていた。

「はにゅ?先約アリにゃの?」

悲しそうな目でこちらを見ている。 
「にゅん!またでいいやぁ!バイにゅーん」

行っちゃった。
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