梟~幼少編~
「あら?起きてたのか」

つい時間を忘れて見ていたため翼飛が上がってきてしまった。

「服。そんなにうれしいか?」
「うん。新しい物は全部うれしい」

濡れた髪をタオルで拭きながら翼飛は梟悦の嬉しそうな顔を見て自然と微笑んだ。

「ほれ、もう寝るぞ。お前はベッドな」

梟悦は言われるがままにベッドに入り込んだ。

「よくひ臭い」
「しょうがないだろ?俺のベッドなんだ…。ってお前な…、翼飛って呼び捨てにすんなよ。せめてサンをつけろ」
「おやすみー」
「覚えとけよ。こら」

翼飛は明かりを消して就寝した。
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