Cry!Cry!Cry!
~Yumi~
「あっ!ヒカルくんに留学すること言ってない!」
留学間近のあたしは部活を早退して今、
学校から出ようとしている。
いや…でも、誰かが伝えてくれているだろうし…。
でもでも、ちゃんと本人に直接伝えるべきだったかな…。
まぁ、いいや!
家に帰ってからメールしよう!
そう思って顔を上げた瞬間、
突然誰かに抱きしめられた。
「何も言わずに行っちゃうんだ…。」
体ががっしりしてて誰だか分かんなかった。
だけど、この声はヒカルくんだ。
「付き合ってから一言も夕実さんと会話してないのに、
また僕は待ってないといけないんだぁ…。」
確かにヒカルくんの声。
ヒカルくんの体ってこんなりがっしりしてたっけ。
「ごっごめん…っ。」
ぐぐっと…ヒカルくんの抱きしめる腕が強くなる。