Cry!Cry!Cry!
「・・・いない。」
頭の中からかき消す。
消えないだろうけど一時的に。
「そっかぁ…いないのかぁ~。」
でも、きっと鈴浦夕実は気付いているだろう。
さっきから警戒した目。
目がパッチリしてる分、鋭さが増す。
「じゃあ、ミミたち、さきに教室行ってるね!」
気づく人しか気づかない
気まずい空気を察したのか美々は席を立った。
美々に連れ、あたしも食堂を出た。
美々は楽しそうに鼻歌を歌う。
「チヒロ、大丈夫だよ。
ゆーみんは留学するんだから。」
あたしの歩調に合わせて美々はスキップをする。
「遠距離で野放しにされた男なんて
ただの男と変わりないんだからっ♪」
立ち止まるあたしに
美々はスキップしてあたしより先を歩いていた。