Cry!Cry!Cry!
「あれ…?浅見さんと菅原さん…どうしたの??」
下駄箱で朝練から帰って来た南葉君にいた。
あたしは横目で見て、通り過ぎた。
「あっあの…ミミとチヒロ、
今日がっこう休むって言っといてっ。」
美々が後ろで南葉君に伝えているのが聴こえた。
どこまでついてくるんだろう…あの子。
そして
あたしがただ無意識に足が向かった先は
海だった。
あたしは海辺に行き、生卵で汚された髪を洗った。
「あっ、海水なんかで洗ったら、髪が傷んじゃうよっ。」
美々はすかさずあたしの髪をハンカチで拭く。
あたしは浜辺に腰を下ろす。