Cry!Cry!Cry!
「何やってんだか、まったく。」
あたしは深いため息をつく。
「逃げてるだけでしょ。」
「だから、チヒロに似てる。」
「似てない」
「否定しないでって言ったじゃん!!」
美々が怒鳴ってから、しばらく沈黙が続いた。
海が波音をたてる。
「帰ろっか。」
さっきとは違って落ち着いた声で
美々は立ち上がり手を差し伸べた。
「どこへ?」
「決まってんじゃん。
ミミたちには学校しか帰る場所がないんだもん。」
ミミの笑顔は太陽と重なって眩しかった。