Cry!Cry!Cry!
~Yumi~
「あれじゃなぁ~い?
最近、蒼里新聞によく野球部が載るよねぇ~。」
昼休み、意味もなく職員室の掲示板に行き、
学校掲載の"蒼里新聞"を見て、晴香は言った。
「だよねぇ。あたしがマネージャーになってから??」
「いや違うでしょ。ナンちゃんが入部してきた時からでしょ。」
晴香は重ねられた新聞をめくり、指をさす。
その指がさした先は「勇者、蒼里!」の文字。
「去年の秋の大会の星が丘学園との戦いかぁ~。
勇者って言っても負けちゃったけどね。」
「でも、ゆーみんはそれがきっかけで
マネージャーになったんでしょ。」
「その前から決めてました。」
「でも、ぶっちゃけますと、ナンちゃんがきっかけでしょ?」
晴香はあたしの顔を見てニヤニヤ笑う。
はいはい、そうですよ。
「野球部もナンちゃんが入ってきて
結構張り切ってるよねぇ~。」
「今までヒカルくんは星が丘の選手だったんだもん。
あたしたちにとって有力な人だから。」
はっきり言って、
ヒカルくんがまだ入部してないときの野球部は
やる気のないただのお遊びの野球でしかなかった。
でも、ヒカルくんの練習熱心の姿を見てみんな変わった。
そして、あたしもマネージャーになると決心したんだ。
「また野球部載ってんじゃん。」
あたしと晴香が掲示板から退散すると
今度は2年(一個上)の女子が掲示板にたまった。