Cry!Cry!Cry!






「うっしゃぁ!!みんなぁ!!

 今日は夕飯食ったら肝試しだぁっ!!


 覚悟しとけぇぇぇぇっ!!!」



今日の練習はいつもより軽めで

ぶっちょ先輩はこんな事を言いだした。



それはあたしのためなのか


ただ単に合宿だから面白半分のノリでやってるのか…。





「じゃあ、ルールを説明するわね。」


っで、やっぱり付き合わせれる一方。


柊先輩があたしに地図をヒカルくんには懐中電灯を渡した。



「神社の大鈴の綱に結んであるお札(ただの紙)を二人で取ってきて。

 神社には階段を使わず、滑らかな裏道を使って。オーケェ?」


「柊先輩…柊先輩たち(佐々岡キャプテンと)は参加しないんですか?」



柊先輩はバツが悪そうな顔をして

「私は叫ぶようなキャラじゃないの」とあたしたちを見送った。



昨日のあのヒカルくんの手紙…。


渡したほうがいいかな・・・?


あっ、でも、持ってくるの忘れたし。。。


今は肝試し中だし。。。



本人も忘れてそうだし。。。


まぁ、いつかノリで渡せばいいか。



それよりも…


≪今ぐらいの男の子は暗闇の中、


 女子と二人っきりになったらオオカミに変身するんだから。≫



柊先輩のあの言葉が腹立つ。。。(‐д‐;)



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