Cry!Cry!Cry!







柊先輩に「星が丘学園と練習試合します☆」と宣告されて


気まずい雰囲気が漂うかと思ったけどそれほどではなかった。



夕食を食べる皆はいつもどおり明るかった。


健太先輩もいつもどおりぶっちょ先輩とバカ騒ぎしてるし。




でも、ひとつだけ違うのが


ユキヤくんと南葉くんの席だけぽっかり空いてること。




二人とも練習で疲れたのか、


それとも嫌な感じにスタメンに選ばれて皆に合わす顔がないのか



夕食に顔を出さなかった。




こんなんで星が丘と戦えるのかな・・・。




「負けるに決まってるでしょ。」


あたしの気持ちを透視したように呟いたのは柊先輩だった。



「言っておくけど、星が丘とは負け試合なんだから。

 一回でもこういう試合をやっておきたかったの。


 ユキヤくんと南葉くんには試合経験が少ないから

 夏の大会に間に合わせるために屈辱を味わうべきよ。」



「あの・・・言ってる事がよく…」


「屈辱を味わい、それに負けずに這い上がってくる者こそ


 強くなれるってこと。」



ほぉ・・・そういうことですか。



なんとなく分かった。(理解力の無さ)




「っで、ゆーみんは南葉くんとユキヤくんの食事どっち持っていく?」


「なんでこういう時だけあたしに主導権を渡すのですか。」


あたしは少し考えてからユキヤくんを選んだ。


「へぇ~、珍しい。まぁ、南葉くんには健太の事があるから行きづらいよね。」


「だから、すぐに透視しないでくださいよぉ。」


「だって、ゆーみん分かりやすんだもん。」



そう言って、別々の部屋に向かった。



< 95 / 267 >

この作品をシェア

pagetop