Cry!Cry!Cry!
柊先輩に「星が丘学園と練習試合します☆」と宣告されて
気まずい雰囲気が漂うかと思ったけどそれほどではなかった。
夕食を食べる皆はいつもどおり明るかった。
健太先輩もいつもどおりぶっちょ先輩とバカ騒ぎしてるし。
でも、ひとつだけ違うのが
ユキヤくんと南葉くんの席だけぽっかり空いてること。
二人とも練習で疲れたのか、
それとも嫌な感じにスタメンに選ばれて皆に合わす顔がないのか
夕食に顔を出さなかった。
こんなんで星が丘と戦えるのかな・・・。
「負けるに決まってるでしょ。」
あたしの気持ちを透視したように呟いたのは柊先輩だった。
「言っておくけど、星が丘とは負け試合なんだから。
一回でもこういう試合をやっておきたかったの。
ユキヤくんと南葉くんには試合経験が少ないから
夏の大会に間に合わせるために屈辱を味わうべきよ。」
「あの・・・言ってる事がよく…」
「屈辱を味わい、それに負けずに這い上がってくる者こそ
強くなれるってこと。」
ほぉ・・・そういうことですか。
なんとなく分かった。(理解力の無さ)
「っで、ゆーみんは南葉くんとユキヤくんの食事どっち持っていく?」
「なんでこういう時だけあたしに主導権を渡すのですか。」
あたしは少し考えてからユキヤくんを選んだ。
「へぇ~、珍しい。まぁ、南葉くんには健太の事があるから行きづらいよね。」
「だから、すぐに透視しないでくださいよぉ。」
「だって、ゆーみん分かりやすんだもん。」
そう言って、別々の部屋に向かった。