ネコガールの恋
「あ、こんちは、宮城さん。
 今日は俺、ネコガールさんと待ち合わ
 せで、ネズミーシーに行くんすよ」

大火はニコニコと話しかける。宮城は
なにやらショックを受けた様子で、ネコ
ガールの顔をぼんやり見つめている。

その表情を見て、ネコガールは、

(やっぱりYUYAさんは宮城さんだった
 んだ!)

と察した。宮城はぐっと唇をかみしめて
いたが、ばっとネコガールに向き直ると、
訴えかけるような目で、こう言った。

「ネコガールさん!僕も行っていいかな?」
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