ネコガールの恋
「な!何言ってんすか!宮城さん、
 俺ら、これからデートっすよ!?」

大火が大慌てで抗議する。それは当然の
ことであるが、その姿を見て、ネコガー
ルは考えた。

もしYUYAさんが宮城悠也さんだとすると、
彼はこれから一日、恐らく悶々と苦しん
で過ごすことが予想される。

それに、大火には「デートではない」と
あれほど念を押して来ているのに、会っ
た人にこうも簡単に

「デートだ、デートだ」

と公言しているようでは、

今日一日、がんがん口説かれて厄介な
ことになりそうだ。


以上のことを一瞬で考えたネコガールは、
とっさに、

「いいじゃない、大勢で行った方が
 楽しいわよ!」

と言ってしまったのであった!

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