◆遊園地の支配人◆+。

「あの………」
俺が口を開くなり、小池先生が口をはさむ。
「知ってますか?山水先生……」

小池先生は少しおどおどしながら、何か言いたげな顔をする。

「何ですか?」

「僕、この高校にずっと着任してるんですが……」
もしかしてこの展開は怖い話?

まさか、まだ4月ですよ。
でも展開的に絶対そんな感じがする。

「いつも平和なこの高校に……」
俺はすぐに聞き入った。
怖い話だ、ととんだ勘違いをしていた。

「去年ね…」

幽霊が?去年?なんだって?

「大変な事件があったんです…」

「それは?」
俺は目をでかくして真剣に聞く。

「それは………………………………………………やっぱ言えません!!このせいで今の皆は……生徒は……」
そう言って小池先生はブツブツ言ってトボトボとどこかへ行ってしまった。

「その事件のせいで皆が崩れた……とか?」

俺は山崎先生に聞く。

「まぁそうですね……だから今のE組~G組は大変な事になってるんですよ……H組は多分関係ありませんが……」

「なんの事件なんですか!?」

「これは僕に関係ない話です。詳細を知るなら、華宮さんか、陽向さんに聞いてください」

あんな人種が違う二人に……?

なんかあったのか?


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