青春ing
――そして、次の日曜。あたしは香子に連れられて、服屋さんや雑貨屋さんが並ぶ地下街を歩いていた。ショップのお兄さん・お姉さん達は勿論だけど、行き交う人達みんなが似たような格好をしている。
そうか、これが今の流行りなのか……そう思って、隣に居る香子を見る。彼女も今人気のものなのか、服の上下が繋がったような白地に花柄のふんわりしたもの(“コンビネゾン”というらしい)を着ていた。足元は、歩きやすそうなコルク素材のサンダルだ。
でも、香子曰く、あまり人と同じようなものばかり持っていてもつまらないらしい。その証拠に、彼女の付けているネックレスは、ビーズアクセサリー作りが趣味である後輩の千代美からもらったもの。黄色と黄緑のミックスから成る向日葵は、今の季節にピッタリだなと思った。
「それにしてもあんた……ほんと色気ない格好だよね。ジーンズはまぁ良いとして、そのTシャツは何なの?可愛さの欠片もないよね。」
「す、すみません……」
「ていうか、Tシャツでも良いけどさ。柄に問題あるよ。英字プリントにするなら、下にはスカートとレギンス合わせるとかさぁ……」
ブツブツ言いながら、どのお店が良いかと考えているらしい香子。いつも太陽に睨まれているせいで焼けた肌が、今日は化粧のせいか、キラキラして見える。彼女がまばたきする度に、あたしの目はチカチカした。
そうか、これが今の流行りなのか……そう思って、隣に居る香子を見る。彼女も今人気のものなのか、服の上下が繋がったような白地に花柄のふんわりしたもの(“コンビネゾン”というらしい)を着ていた。足元は、歩きやすそうなコルク素材のサンダルだ。
でも、香子曰く、あまり人と同じようなものばかり持っていてもつまらないらしい。その証拠に、彼女の付けているネックレスは、ビーズアクセサリー作りが趣味である後輩の千代美からもらったもの。黄色と黄緑のミックスから成る向日葵は、今の季節にピッタリだなと思った。
「それにしてもあんた……ほんと色気ない格好だよね。ジーンズはまぁ良いとして、そのTシャツは何なの?可愛さの欠片もないよね。」
「す、すみません……」
「ていうか、Tシャツでも良いけどさ。柄に問題あるよ。英字プリントにするなら、下にはスカートとレギンス合わせるとかさぁ……」
ブツブツ言いながら、どのお店が良いかと考えているらしい香子。いつも太陽に睨まれているせいで焼けた肌が、今日は化粧のせいか、キラキラして見える。彼女がまばたきする度に、あたしの目はチカチカした。