【実話】ありがとう…。
ハッキリした事は、検査の結果が出ないと言えないけど、俺にとって転院した方が良いって言われた」



「そっか…。私はたかさんが病気なんかに負けないって信じてる!だから、頑張ろうね!」



「ありがとうな」


この時、私は信じてた!

たかさんは癌に負けたりしないって。

又、一緒に笑える日が来るって、奇跡は起きてくれる。

そう信じてた…。



神様…もしあなたが本当に居るとしたら、私はこんなに辛い思いしたりしなかったよね…?




11月14日。

今日も夜勤明けの帰り、そのままたかさんの病院に顔を出す。


病室へ行くと、

「おう!」



「おはよ」

ニッコリ笑う。


「夜勤明けなんだから、ゆっくり休めば良いのに、俺の所に来てたら、疲れ増すだろう?」



「良いの!来たいから来たの!」

私の勢いにビックリしたのか、苦笑いをしている。


暫くするとお母さんが来た。


「こんにちは」



「こんにちは。今日は、明け?」

と優しく笑った。


「はい」

と私も微笑む。


「疲れてるのにごめんね。たかが我が儘言ったんでしょう?」



「いえ、私が勝手に来てるんです」


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