恋のありかた
「……そ、う。まぁそうだよね。ごめんごめん」
唯が気まずそうな顔をして謝る。そこで私は気付いてしまった。
まさかと思う言葉を口にするのに、少し勇気がいる。
「……好きなの?三月の事。」
「っちょ!教室だよ!授業中だよ!?」
唯の声はいつになく教室に響いた。担任もさすがに睨みつける。
「すんませーん……。」
「そうなんだ。人気だね、アイツ。」
「内緒ね……っ。てか……仲いいしさ、雪南と……。諦めようかと思ってたところなんだけどね」
「私のせい?ライバルも多いだろうし、あいつは限りない浮気症だよ。」
唯はため息をつく。
「わかってるもん」
「……それでもいいなら、アドレス教えとこうか?」
唯もまた、大事な人の一人だ。
溜息をついてた人物とは思えない位、嬉しそうに頷いて何度もありがとうと唯は言った。
私は何をしてるんだろう。
変な空しさが胸に残る。