恋のありかた
「雪南ーぁ。クリスマスどーする?」

 教室に戻ってきた私に早速、前の席にいる友達、浅野 唯(アサノ ユイ)が話しかけてきた。授業を聞くつもりは毛頭ないらしい。担任も気にするそぶりはない。ただ決められた言葉を言うだけだった。唯とは中学の頃からの付き合いだ。親友とまでは呼べなくても、いないとさみしい存在。

「別にどーもしないよ……」

もう、クリスマスか……早いな。そういうイベントとは無縁にあるから、気付かなかった。小さい頃は、よく三月の家族とパーティしてた。懐かしさで少し顔がゆるむ。

「倉田クンがいるんじゃにゃいの?。」
「彼氏じゃないですし、アイツには一緒に過ごす相手くらいいるでしょうし」

唯はつまらないといった顔を隠さずに言う。

「つまんなーい!ってか付き合えばいいじゃん!見ててイラつくー」
「そういう関係じゃないし。ってか男女間の友情だよ?
それが理解できない女って頭かたいっつーか。面倒くさい」

今日の事もあって、思わず毒づいてしまう。唯は驚いた。

「そんな怒らなくてもいいじゃん。さては、また呼び出された?」

私はすぐに頷く。

「頭痛いよ…本当。カンベンしてって感じ。」
「じゃあ、仲良くするのやめたら?」

「やめる理由がない。友達だし、
何で私が他人の恋の為にわざわざそうしてやんなくちゃダメなの」

我ながら性格が悪いと思う。
だけど本当に理由がない。
疲れるけど

三月は大事な友達だ。
< 4 / 32 >

この作品をシェア

pagetop