シィ君のサンタクロース
「うん……やっぱまずいかな?」
シィ君の言おうとしている意味は理解できる。
うちの親に気を遣ってるんだと思う。
今回の旅行は、シィ君のお兄さんも一緒だから許してくれたわけで……。
二人っきりで泊まるなら、許してもらえなかったはず。
きっとシィ君もわたしと同じことを考えてる。
もしも帰って、親から「どうだった?」って聞かれても、
わたしは二人っきりで過ごしたことは言えないと思う。
ウソをつくか、ごまかしてしまうんだ。
こういうのって……親を裏切るようなことになっちゃうのかなぁ……。
いつまでも返事をしないでいるわたしの顔をシィ君が覗き込んだ。
「どうする? 気になるんやったら、もう帰ってもいいで」
「え……」
シィ君の言おうとしている意味は理解できる。
うちの親に気を遣ってるんだと思う。
今回の旅行は、シィ君のお兄さんも一緒だから許してくれたわけで……。
二人っきりで泊まるなら、許してもらえなかったはず。
きっとシィ君もわたしと同じことを考えてる。
もしも帰って、親から「どうだった?」って聞かれても、
わたしは二人っきりで過ごしたことは言えないと思う。
ウソをつくか、ごまかしてしまうんだ。
こういうのって……親を裏切るようなことになっちゃうのかなぁ……。
いつまでも返事をしないでいるわたしの顔をシィ君が覗き込んだ。
「どうする? 気になるんやったら、もう帰ってもいいで」
「え……」