シィ君のサンタクロース
この世界に二人っきりになった気分になる。



――好き



そんな感情があふれて、また泣きそうになった。



ごめんなさい。


お父さん、お母さん。



二人のことは大好き。



だけど、わたしは……世界中の誰よりもこの人が好き。


シィ君が一番大事。


彼とずっと一緒にいたい。




もう足に力が入らなくて、崩れそうになった時、シィ君がパッと顔を離した。



「ハァ……あかん……今、押し倒しそうになった」


「え……」

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