DEATH TIME Ⅱ
そこには吉田がいた。
「吉田・・・」
何故彼女が私に話し掛けて来たのか分からない。
「良かったぁ。
知ってる人いなくて心細かったんだ。」
笑顔で吉田は言う。
笑った顔初めて見た。
吉田もこんな風に笑うんだ。
「あのねっ、大辻さん」
「何?」
私は複雑な気持ちで話す。
「私とね・・・・・・
友達になって下さいっ!」
手を前に突き出し言う吉田。
青春映画の一場面で出てきそうな状況。
「でも私・・・・・・あなたに酷い事したのに・・・・・・」
私は正直戸惑った。
まさか吉田からそんな言葉が出てきたのにもだし。
私には・・・
吉田と友達になる資格はない。
だって、吉田がイジメられてるのに知らんぷりしてたんだし。
それに京子達共仲良くしてたし。
「今までの事は水に流して、今から新しく関係をつくろうよ。
私ね・・・・・・実はずっと大辻さんと友達になりたかったんだ。」
吉田は照れているのか頬を染めて言う。
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