鈴が鳴る~イブの贈り物~
ひとりっきりのイブ
二十一時、ネオンに照らされた街にはジングルベルのメロディが流れていた。
「おー、さむさむ」
さとるは手を擦り合わせながら、家路を急いでいた。
口から吐かれる息が、真っ白にかすんでいく。
昨晩から降り始めた雪が、歩道を真っ白に染め上げていた。
さとるの前を、サンタクロースの格好をした男が歩いていく。
ケーキ屋の宣伝が書かれた看板を持った姿は気だるげだ。腕組みしたカップルが続く。
次の日は土曜日。
寒さのせいだけではない赤ら顔のサラリーマンが、仲間と肩を組み合い、大笑いしながらふらついている。
その中の一人が、凍った地面に足を滑らせ盛大に尻餅をついた。
一層、笑い声が大きくなった。
「おー、さむさむ」
さとるは手を擦り合わせながら、家路を急いでいた。
口から吐かれる息が、真っ白にかすんでいく。
昨晩から降り始めた雪が、歩道を真っ白に染め上げていた。
さとるの前を、サンタクロースの格好をした男が歩いていく。
ケーキ屋の宣伝が書かれた看板を持った姿は気だるげだ。腕組みしたカップルが続く。
次の日は土曜日。
寒さのせいだけではない赤ら顔のサラリーマンが、仲間と肩を組み合い、大笑いしながらふらついている。
その中の一人が、凍った地面に足を滑らせ盛大に尻餅をついた。
一層、笑い声が大きくなった。