短い恋、大きな愛
先に荷物を送った。
『行こっか?』
『はい。』
美弥を抱きかかえて、移動した。
魔界にある東堂の屋敷の門の前。
『お久しぶりでございます。秀長様』
門の前に数人立っていた。その中で一番年老いた爺さんが懐かしそうに言った。
『今日からよろしくお願いします。』
爺さんは俺が抱きかかえているものを見ていた。
『秀長様、これは…H.D.では?』
まるで汚いものを見る目つきだった。
『俺の身の回りのことは全て美弥がするから。美弥、挨拶しろ』
『はい。初めまして、美弥です。』
美弥は礼をした。