短い恋、大きな愛
俺の口元についた血を手の甲で拭いた。
『お前ら…美弥を殺すつもりだったのか?』
睨みつけた。
『いえ…あの…』
『親父に頼まれたのか?』
『いえ、違います。』
使用人は素早く否定をした。
親父でないとしたら…誰だ?こいつらが単独で?
『この屋敷から出て行ってください。』
そう言い放った。
『えっ?…それは…』
『出来ないのか?』
『…』
『なら、この部屋に近づくな!俺と美弥に一切関わるな!』
『…毒をもったことについては謝ります…ですが…』
ご飯を持ってきた女中が涙ぐんで言った。