エンジェルデビル
「風牙…お前の父親…」
「絶対父さんは迎えに来るよ」
零一の言葉を遮り、風牙は真直ぐこちらを見て言った。迷いなんて全く無い、透き通った瞳。
風牙はヘラっと笑い、両手をズボンのポケットに突っ込み空を見上げる。これは何かを思い出す時の風牙の癖。
「父さんは俺に約束してくれた。必ず迎えに来るって…。父さんは約束を絶対に守る人だ。だから俺は父さんを信じて待つ」
「……」
強くなったな…。
零一は胸中で静かに呟いた。
< 47 / 152 >

この作品をシェア

pagetop