変態王子とメガネちゃん





俺、汚らわしいのか。




そうだよな…
汚らわしいよな……




俺なんか今までで一番
ショックだわ…




『……王子くん?』




落胆してる俺に優樹菜は
怒りながらも心配を
してくれているみたいだった




その姿を見て
ここはウソでも
違うって言わなきゃ
って思った。




「違うんだ、あのとき
あの子は道に倒れてたんだ
だから近くにあったホテル
に入って介抱して
あけたんだ…」




苦し紛れのうそ……




あぁ、バレバレか…




失敗したな…




はじめての恋
だったかもしれないのにな…




『……そうなんだ。』




「……え?」




『…王子く…ん…って…
優しい…のね…困った人を
ほっと…けないのね…』




へ??




なんか、優樹菜が
輝いた目で俺を見ている。




まさか、あのウソが
優樹菜には通じたのか??




「……」




俺は嬉しいのかなんだかで
唖然としてしまった。




『変なこと…言って…
ごめなんさい。
私、そういう…ことする人
好きじゃ…なくて…』




ホッとしてる優樹菜を
よそに俺はショックを
受けていた。




そういうのって…
ヤるってことだよな…




じゃあこいつ…処女…




て、そうじゃなくて…




年がら年中そういうこと
ヤってる俺を嫌いって
いうことか!!??




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