聖夜(クリスマス)の奇跡

恋人の悠斗のマンションにも近い上、会社へも乗り換えなしで30分という立地に惹かれた。 


そして、何よりこの部屋からの眺望に惹かれたのだった。 


バルコニーへ出ると、ビルの隙間から東京タワーが顔を覗かせる。 


日没とともに点灯される、あの光に目も心も奪われた。 


ちょうど日が沈む夕方に、不動産屋に物件を案内してもらっていた私たち。


『うわー、キレイ』


うっとりする程の眺望に、契約は即決だった。 

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