残酷天使のララバイ~The last love songs~
「部屋で、作戦会議をしているわけではない。
 本番の戦場では、延々口げんか。
 それで、よく撃墜されないわよね?
 しかも、こんなスコアをあっさり出すし……!」

 わけわからないっていう顔のプラチナに、僕は、指を振ってみせた。

「そこは、ホラ。
 僕の天才的な証拠?
 だいたい、あのスクラップを飛ばしているんだよ?
 僕にたぐいまれな、パイロットの資質があるからだって、決まってるじゃん」

「ほら、サファイアっ!
 だから、エンジェルをぐるぐる回さない!
 ……しっかし、よく言うわよねぇ。
 サファイアに、謙虚って言葉はないの?」



 あきれかえったプラチナの言いぐさに、僕は、にやり、と笑った。





「謙虚?
 ………ないね。
 そんなシロモノは」

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