時は江戸…
「ん…んうぅ……」



俺がそんなことを


考えていたら


マヤは俺の腕の中で


薄く眼を開いた。




「…とし……」



「お。


起きたか?マヤ」



「んん…


起きた…

たぶん……」



目をこすりながら


ゆっくりと体を布団から起こす



そして女の子座りをするマヤを


俺は見上げる



とろんとした目で俺を見るマヤ



かわいい…。



さっきおさまったはずの熱が


俺のなかでまた疼くんだ。




でも

時間がそれを許してくれない。



しょうがないから俺も

起き上がる。
< 244 / 291 >

この作品をシェア

pagetop