うさぴょん号発進せよ
船の置いてあるビルの屋上の扉を開けると、そこには既に先客がいた。
「あれっ、ミレイユ。こんなところで、どうしたの?」
「トヲルこそ」
普段はツインテールにしている髪も今は下ろし、パジャマを着ていた。ミレイユの髪は背中の中心まであり、トヲルが思っていたよりも長かった。
トヲルが側へ近付くと、
「もしかしてトヲル、眠れないの?」
心配そうにミレイユが、トヲルの顔を覗き込んだ。
「うん、まあ…。あ、じゃあミレイユも、同じ?」
「あたしは…」
そう言いながら視線をずらして、ミレイユは下を向いた。
「あ!『ソウ太くん』て、まだ働いているんだね」
「え?」
金網越しに指を差した方向を見てみると、真下にある街灯の明かりの中で『ソウ太くん』が忙しそうに動いているのが、小さく見える。
「あれっ、ミレイユ。こんなところで、どうしたの?」
「トヲルこそ」
普段はツインテールにしている髪も今は下ろし、パジャマを着ていた。ミレイユの髪は背中の中心まであり、トヲルが思っていたよりも長かった。
トヲルが側へ近付くと、
「もしかしてトヲル、眠れないの?」
心配そうにミレイユが、トヲルの顔を覗き込んだ。
「うん、まあ…。あ、じゃあミレイユも、同じ?」
「あたしは…」
そう言いながら視線をずらして、ミレイユは下を向いた。
「あ!『ソウ太くん』て、まだ働いているんだね」
「え?」
金網越しに指を差した方向を見てみると、真下にある街灯の明かりの中で『ソウ太くん』が忙しそうに動いているのが、小さく見える。