うさぴょん号発進せよ
『どうやら岩盤がいくつか遠くの方で、地表に飛び出してきている様子でちね』
現場の恐怖感とは裏腹に、船長はのんびりとした口調で言った。
今でもこの地では、常に地殻変動が起こっているのだという。
年中地震が起こり、時折このように地下に眠っている岩盤が、地表に迫り出されてくることもあるというのだ。
この現象は現在まで数百年間続いているらしく、地形も常に変化し続けている、というのがこれまでの調査で分かっていることだった。
「あの、ここも危険、てことはないんですか?」
『100%というのは保障できないでちけど、確率はかなり低いでちから、大丈夫でちよ』
軽い調子で言った船長の言葉が、更にトヲルの恐怖心を煽った。
しかし漸く大地震が収まり、コウヅキが歩き出したので、トヲルも渋々起き上がって後へ続いた。
現場の恐怖感とは裏腹に、船長はのんびりとした口調で言った。
今でもこの地では、常に地殻変動が起こっているのだという。
年中地震が起こり、時折このように地下に眠っている岩盤が、地表に迫り出されてくることもあるというのだ。
この現象は現在まで数百年間続いているらしく、地形も常に変化し続けている、というのがこれまでの調査で分かっていることだった。
「あの、ここも危険、てことはないんですか?」
『100%というのは保障できないでちけど、確率はかなり低いでちから、大丈夫でちよ』
軽い調子で言った船長の言葉が、更にトヲルの恐怖心を煽った。
しかし漸く大地震が収まり、コウヅキが歩き出したので、トヲルも渋々起き上がって後へ続いた。