うさぴょん号発進せよ
もしかしたら自分はまだ、これが現実だと信じたくないのかもしれない。

あの姿のモノ達は両親ではない、と思いたいだけなのかもしれない。

そのような考えが頭を過ぎった時、ペルギウスが静かに語りかけてきた。

《其方には、いろいろと世話になった。短期間じゃったが、最期に其方の役に立てたこと、誇りに思うぞよ》

やがて死体達の拘束は解け、再びこちらに向かってきた。

ペルギウスが小さなその身体で、立ちはだかるように身構える。

トヲルには、その直前で振り向いたペルギウスの顔が一瞬、微笑んだように見えた。
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