それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
「万桜?」
旬磨先輩の声で我にかえる。
ただヒロ先輩の後ろ姿を見ていた。
段々と小さくなる姿。
そして笑顔になる『静佳さん』。
「どこか行こうか?ここから離れる?」
優しさがかえって辛い。
「…いいえ、待ってます。」
旬磨先輩が校門に寄り掛かる。
アタシも隣りに並ぶ。
何を話しているのか、そればかりが気になってしょうがない。
でも、並んでいるだろう二人を見る事は怖くて出来ないでいた。
「あの人の事、ヒロから聞いた?」
穏やかな口調が、何だか緊迫感を感じる。
「はい…。」
「ふうん。」
「なんなんだろうな、今さら。」
先輩、それアタシの心境です。
旬磨先輩の声で我にかえる。
ただヒロ先輩の後ろ姿を見ていた。
段々と小さくなる姿。
そして笑顔になる『静佳さん』。
「どこか行こうか?ここから離れる?」
優しさがかえって辛い。
「…いいえ、待ってます。」
旬磨先輩が校門に寄り掛かる。
アタシも隣りに並ぶ。
何を話しているのか、そればかりが気になってしょうがない。
でも、並んでいるだろう二人を見る事は怖くて出来ないでいた。
「あの人の事、ヒロから聞いた?」
穏やかな口調が、何だか緊迫感を感じる。
「はい…。」
「ふうん。」
「なんなんだろうな、今さら。」
先輩、それアタシの心境です。