紅き瞳に囚われて
「ふざけんじゃないわよ!!」

「ごまかしているつもり!!?」

と口々に五月蝿い女共。


「1stクラスに編入したからって調子乗ってんじゃないわよ!」

「どうせ、漣様に媚びでも売ったんでしょ!?」

……うるせぇな。

「ちょっと、」

風峪が止めようとするけど、そんなんで止まるもんじゃない。

まぁ、解らなくもない。

自分たちのアイドル的存在の人が、何処にでも居そうな奴と親しそうなのだから。

それが、純血と言われる、麗しのヴァンパイアだ。


「何様よ!?どうせ、元人間のヴァンパイアの癖に!!」

その言葉に私の何かが切れた。
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