紅き瞳に囚われて
「…黙れ」

女共を睨みながら言う。

すると、一気に静かになる。

「な、何よ!?殺るつもり!?」

「図星なんでしょう!?」

五月蝿い、五月蝿い、五月蝿い!!

「私だって、なりたくてなったわけじゃ、ない!!」

カチャッ、カチャカチャッ!!!
この食堂にある、ありとあらゆる刃物が私の回りに集まる。

包丁、ナイフ、フォーク……何でも有りだ。

これが私の能力。



ヴァンパイアには一人一人に能力がある。
炎を操れたり、水を操れたり……。種類は豊富だ。


私の能力は、私が武器・凶器と認めた物質を自由に操る。

「涙南、辞めろ!!こんなところで能力使うな!!」

風峪が止めようと近づいて来る。
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