紅き瞳に囚われて
「何故、龍我を知っている…?」

首を掴まれ、床に叩きつけられる。

「クッ…!!!」

息が詰まる。

「言え。お前何故、龍我を知っている!?」

奴の瞳がより、紅く染まる。

「漣、龍我は……」

口が勝手に動く。

でも、これから先を話す訳にはいかない。

「わた、しの……ッ、貴、様には関係……ない……!!」

そう言った瞬間、私を押さえ付ける力が緩んだ。
私はすばやく、奴の腹を蹴り、体制を立て直す。

「お前、俺の……?」

「ありえない!!」

呆然とする理事長と叫ぶ金髪教頭。

「……ッ!」

しかし、安心したのもつかの間。今度は体の自由がきかない。
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