恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「好きです」
とても小さな声
とてもとても小さな声だった。
だけど、おまわりさんはちゃんとキャッチしてくれた。
細めたおまわりさんの瞳が一瞬大きくなり、
ゆっくりともう一度細めて私を見つめる。
おまわりさんに抱きすくめられた私は、
もう何も言えなかった。
ただ、おまわりさんの背中に
ゆっくりと手をまわした。
おまわりさんの太陽のような温もりに
全てを包んでもらった……。