恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「先生?」
心配になって声をかけた私を座っている先生が見上げ、少しの沈黙の後口を開いた。
「青木、ちょっと時間ある?」
「え? はい……」
先生は隣にあった椅子をパンパンッと叩き、私に座るように合図した。
「あのさ……俺がこれから話すこと、絶対に他の生徒に言うなよ?」
先生より視線が低くなった私に、低い声で話し始めた先生。
私は何を話されるのか見当がつかないまま、黙って頷いた。
「俺ってどう?」
はい?
先生の言葉に目を丸くした私は、首を傾げて質問を返した。
「どうって……?」