恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
校舎の前で売っていた焼きそばとたこ焼きを食べ終えた私達は、これからどうするか話をしていた。
体育館でバスケする?
お化け屋敷に入る?
いろいろやりたいことがあるけど……
私にはとても気になっていることがあった。
「ごめん、ちょっとトイレに行ってくるね」
俯きながら小さく口を開いた私は、平然を装って校舎の中に入った。
校舎に入ったと同時に素早くトイレに入った私は、ドキドキしながら鏡の前に立つ。
どうか付いてませんように……。
『にっ』と唇を横に開いた私は、鏡に映る自分の顔に顔を近づけた。
よかったぁ……付いてない。
青のりが歯に付いてるんじゃないかと心配だった私は、ほっと胸を撫でおろした。
「良し」
鏡でチェックを済ませた私は、急いでおまわりさんたちのもとへ向かった。
トイレの滞在時間が長くて、あっちの方だと思われたら恥ずかしいから。