恋 時 計 ~彼はおまわりさん~

隠れていた思い





それから2日間、熱が下がらず学校を休んだ。



ベッドの中で何度も先生の言葉が甦ってきた。


あの言葉……

夢じゃないんだよね……?




ドキッと高鳴る鼓動と共に現れる胸の痛み。


その度に外せないでいるネックレスをギュッと握った。








トントンと小さく部屋のドアをノックする音が聞こえて、布団から顔を出し返事をした。



「美樹、智子ちゃんがお見舞いに来てくれたわよ」


お母さんの後ろから顔を出した智子。

たった2日間会ってないだけなのに、なんだかとても久しぶりのような気がした。






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