恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「じゃあ……先生は卒業まで待つって言ったんだ……」
「うん……」
先生が私に告白だなんて智子が知ったら驚くと思ってたのに、
智子はほとんど表情を変えずに最後まで話を聞いてくれた。
「智子は驚かないんだね?」
「まぁ、薄々気づいてたことだからね。美樹だってそうでしょ?」
「え……?」
智子の言葉にふっと息を吹きかけられたような感じがした。
そういえば私、キスをされたことは驚いたけど、
先生の気持ちは驚いたというより……
本当だったら凄く凄く驚いちゃうよね、
教師が告白してくるなんて。
けど、私……
戸惑いながらも嬉しかった。
今思うと、告白される前から先生の気持ちを感じていたような気がする。
そして、私はその想いに甘えてたんだ。