恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「こんにちは」
声と共に視界の中に入ってきた人物。
その姿に、目を大きく見開いた。
「あ……こんにちは」
って、どうしてここに?
俺の疑問を吹き飛ばすように、彼はコンビニの袋を目の前に出してにっこりと笑って言った。
「一緒に飲もっ?」
「え?」
「お邪魔しまーす」
「えっ??」
俺の横をスルリと通り抜けてリビングに入った彼は、美樹の恋人でもあった元担任の先生。
俺は訳がわからないまま、ベランダに腰かけた彼のもとへ行った。