恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「いってきます」
笑顔で手なんかふっちゃってる私は、バカなのかもしれない。
さっきまで胸の中がムカムカしてたのに、
今はキュンって音をたててどきどきしてる。
ふり返ったらまたおまわりさんが私を見ているんじゃないかって
期待しちゃってる。
私は期待を胸に膨らませたまま、振り返らずに学校に向かった。
この想いを、ずっと感じていたかったから……。
ねぇ、おまわりさん。
私はやっぱりおまわりさんのことが
好き。
たとえおまわりさんが私を子供だと思っていても
私はおまわりさんのことが好きだよ。
この想いは
私の宝物です……。