**confection**
「早弁…て…買うの?」
「俺は1日5食だ」
買うか買わないかなんて考えるのも面倒で、キッパリとそう言い切ってみる。
そんな早弁の話なんてどうでもいい。
早弁は別にいいんだ。早弁は。
まず優先して話すべき話題は、そのメモみてーなモンだろう!!
じれったい気持ちを弄ぶかのように、ももがポカンとした呆れた表情で俺を見つめる。
だから!!食いもんの話はもういいんだよ!!
とは言えずに、チキンな俺はだんまりと口を閉ざす。
が、いつまで経っても手の中のメモを見ようとしないももに痺れを切らし、自ら口を開いた。
「ソレ、なんかあったのか?」
「へ…?あっ、そうだ。机の中に入ってて…」
そう言って、ようやくメモを開いたももの目が文字を追う。
ドキドキしながらそんな様子を見守る俺は、気が気じゃなかった。
何が書かれてるんだ。
なんなんだ。
気になって仕方なかったが、ここは大人しく口を挟まずに成り行きを見守る。
でも、それも僅かな時間で、すぐにももが顔を上げ俺に向き直る。
そんなももの視線に一瞬ドキリとしたが、ももの表情はいつもと変わらない。
それどころか、なんだか不思議そうな表情を向けてきたのだ。
「…ねえ、るぅ」
「なんだ」
「私、呼び出されるみたいなんだけど」
……やっぱり…な。
いつの間にか、肩に思い切り力の入っていた俺は、軽い絶望感に脱力しそうになった。