**confection**




「あ〜…まじ勘弁してくれ……」



思わず頭を抱え込み、うなだれる。


周りは敵だらけで、味方なんて居ない。


ましてや、一番ヤバい人物がすぐ隣に居る。


もう完璧に、逃げ場なんてないのだ。



今でさえこんな状態なのに、これから先どうなるんだ…。


こいつらに遊ばれながら、俺はももの表情を伺う事になるのか。



そう思うと、呆れるしかなかった。



「心配して来てみたけど、大丈夫そうだな」




突然聞こえてきた声に、そっと顔を上げる。


そこには、やはり読めない笑顔を称えた慶兄が居て、思わず瞬きをした。



「……は?」



「一応、兄貴として心配してみた。根暗にやってないか」



「根暗なんかじゃねえ…」



そー言う事を言うとコイツらのネタになるだろう!!


とは言えず、やっぱりそのまま口をつぐんだ。



周りはやっぱり笑うばかりで、もう諦めるしかない。


でも、唯一隣で小さく笑うももが、何よりも俺の心を暖かくした。



不安材料は増えていくばかりで苦笑いしてしまうが、でも、笑ってくれるならカッコ悪くたっていい。




「大丈夫だよ慶兄〜!!るぅなら俺らに任せとけえ!!」



「え〜?美春が慶兄なら、すっごく心配〜!!」



「なんと!?」




このメンバーだからこそ、コイツらだからこそ、こうして居られる。



激しく不安だけど。
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