伝えたいんだ
キン、と鳴る飛行機の音と同時に、目を閉じた。





それとともに、今までの気持ちが、
笙ちゃんへの想いが、
ドッと溢れてくる。






「――――っく、うぇ」



ぼろぼろ、ぼろぼろ

人目なんか気にせずに


泣いた。








笙ちゃん
笙ちゃん
笙、ちゃん








今、どうしてますか。




離れたばかりだけど、


またこうやってすぐにあなたを思い出すよ。




それほどまでに、



私の中のあなたは、






大きかった。






































さよなら笙ちゃん











大好きで







大好きで、












大嫌いなこの想いと


私は離れていきます。







だから私が、あなたの幸せを素直に祝福できるようになるまで、
どうか、待っていて。
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