月の果て


そんなフランクを見たミルーラは、


ハッとして




思わずフランクの背を声のする反対側へと押し出していた──…





「早く、行って」


フランクは、瞳を見開いた。



それは、




「"外"の世界に逃げて──…」



体の奥から絞り出すような声だった。





フランクは、ミルーラを数秒見つめた後。



何も言わずに駆け出した。



───…まるで、


何もかもから逃げ出すように──…
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